「おはよーっ、佐藤さんっ!」
いきなり後ろから大きな声で呼ばれて振り返ると、いつぞやのあの女子三人組。
朝から元気の良すぎる中核的な女子に引きながら。
「……おはよう…」
あいさつを、一応返す。
「佐藤さん、元気ないね?」
「……あなたは朝から元気が良すぎね?」
嫌みで言ったつもりなのに、目の前の子はケラケラと笑う。
「あなた、ってあたしの名前、分かんないんだ?」
嫌みは全く通じないのに、どうやら名前を覚えられてないことは悲しいらしく、眉が下がった。
「先に行ってるからねー」
「うんっ!」
残りの二人は、教室に向かったようだ。

