「…くそ教師……っ」

私らしくない、何のひねりもない悪態が口を吐くたびに、一緒に涙も零れるから。


いつまでも苦い口の中を誤魔化すように、気づけばあのアメを放り込んだ。

甘すぎるほどのイチゴのアメ。

初めて先生からもらったあの時から、妙に私を落ち着かせる安定剤のようで、常に持ち歩くまでになっていたのだ。



けれど、こういう時は逆効果で。

イチゴの匂いに混じった、タバコの臭いまで思い出されてしまう。

まるで負のデフレスパイラルのような毎日を過ごした。


しかし、そんな日々ももう今日終わり。