ケンカを仕掛けるようにしか間宮先生と話せない私。

優しく目を細めてフッと笑い、それだけで私を上手にかわす先生。



滑稽なくらい、子どもな私。

ムカつくくらい、大人な先生。



ただでさえ、感じていた差を。

初めてタバコを吸っている先生を見て改めて感じた。


痛い、胸が。
痛くなる必要なんて、ないのに。


キリキリとあまりに痛むから、左耳のピアスに触れて、平常心を装おう。




「座るか」