さてさて、昨日学園の女の子(先輩)から貰ったチラシには妙な事が書かれており、それを一晩中考えていてみのるは一睡もしていなかった。

外から覗く太陽の光は、もう真上にあった。ちょうど昼間である。下から妹が見ている『笑っていいとも』が終わり、ピンポンが始まった。

「あ〜・・・眠い」

「一晩中起きてたから仕方ないよね」

突然、窓から一人の女の子がやって来て勝手にみのるの狭くて暗い部屋に乗り込んだ。

ラフなシャツ姿の彼女は隣の家から橋みたいに掛けられたハシゴを渡ってきたのだ。みのるは突然の来客に少しだけ驚くも慣れた顔をしてクローゼットから上着を取り出し、彼女に差し出す。彼女はそれを受けとると部屋のすみに置かれたテレビをつけて、転がっていた椅子に座った。

「アリスも今日暇なんだな」

アリスと呼ばれた彼女は振り返り、ベッドに座るみのるを見て微笑んだ。しかしみのるは顔を赤らめていた。何故なら彼女はラフなシャツ姿。

ズボンは履いていないのである。だからピンクのパンツが丸見え。

嗚呼、顔は良いのにこれだけがアレだ。

しかも胸もデカイからシャツ姿のままで来るなとあれほど言ったのに。体は大人でも心はまだ小学生だよ全く。