「校長、こいつらに任せます。良いですね?」

一気に一本を灰にした教師は入り口に立つ白髪頭の中年太りにそう言った。

え、校長?

さてさて目の前の教師は校長と呼ぶ男に対してどういう態度であろうか。余りにも非常識である。テーブルに足を乗せてまた新しいタバコを吸う教師はふてぶてしいこと山の如しである。

教師はテーブルに上がりみのるの胸ぐらを掴む。

「良いですよね?」


「それしかないのなら、任せるとしよう。いいかね白鳥先生。この事態を止められるのは君だけなのだ。学園を救ってくれ」


なんだこの展開は。なんだ学園を救ってくれって。一体何者なんだこの教頭は。

「自己紹介が遅れた。私は白鳥世界(しらとりせかい)って名前だ。これからお前達の部の顧問を勤めることになる」