生徒指導室


なにがどうなってこうなったか・・・それはちびっこにしか分からない。ただ一つ分かることと言えば、それは俺達が何かしらの陰謀に巻き込まれたと言うことだ。



「お前達、一学期早々退学処分食らいたいのか」


いきなり連れ込まれてた生徒指導室には三人ほどの男性教諭が待ち構えていた。一人は柔道部顧問で鬼吉と呼ばれる暴力教師だ。その噂は公立の中学でも有名で、西部中では既に常識クラスに属している。

まさか早速、自分達の前に現れるとは夢にまで見なかった非常事態である。しかも第一声は『退学処分』ですか。

「てめーらさぁ・・・西部中のガキどもだろぉ?不良の聖地から来られたんじゃ、話は早いねぇ」

妙なしゃべり方をするのはバスケ部の顧問らしい。このキャラクター、漫画とかでいそうだよな。頭脳で部員を動かして自分で試合を作る奴。

「いや、俺達はただ遅刻しただけでしてハイ・・・」

「うっせーんだよ!ガキどもは黙ってろぃ!」