ガス式のモデルガンから放たれたプラスチック製0.5mm弾は二人の額を直撃、床に転がり廊下に出る。

教師はなかなか順調に運ばないペースに業を煮やし、生徒に鉄拳制裁を加えるのであった。

「なにするんですか!?」

「あー、これ血でてないみのる?あ、これ血だろみのる」

額を擦りながら達也がみのるを掴む。必死で振り外し、みのるは教師に詰め寄った。あとで思えば、これも要因だったのだ。

「先生!」

「なんだコノヤロー!」

「今の御時世、体罰は禁止のはずです!」

「違う」

サラリと言ってのけた。

「はぁ?」

「ここは私の教室だ。何をしても私の勝手だ」

「俺はそんな無茶苦茶な決まりは認めません!」

「身の程知らずが」





数分後、二人は生徒指導室に連れ込まれていた。