楽しい時間はどんどん過ぎていった。
後遊べる時間は…3時間というところだろうか。




「プリクラ楽しかったねぇ~!!細田次どうする?」

「待って、莉子!あと二つぐらいしか乗れないよ!?」

「え!?lastは絶対観覧車乗るもんね…!どうしよっかぁ。」

「…俺、お化け屋敷行きたい。」




細田くんが初めてどこに行きたいのか話した。
繭と莉子は目を合わせて、
2個目と言われるお化け屋敷の逆の方向に進みだした。




「こっちのお化け屋敷行こう♪」

「…俺は、あっちのお化け屋敷に行きたい。」




この沈黙…
細田くんは莉子や繭のことを全く気にしないでさっさと2個目の方へ向かう。
莉子は細田くんについて行きたがっている。
繭が、大人にならなきゃいけないんだよね…。




「いいよ、行こう。」




地獄への道のりだった。