「なんで・・・なんで・・・」
何もしてないのに。
なんで私が・・・・。
クラスで私は少し浮いてしまった。
別に何もしてない。
ただ普通にしてただけ。
でも、気に食わなかった人たちが
私に軽い嫌がらせをしだした。
みんなはそれを見て見ぬふりをする。
クラスにいるのがつらい。
とうとうクラスから逃げ出してしまった。
授業をさぼってしまった。
気が付いたら校舎裏まで来ていて
そのとき壊れかけた小屋を見つけた。
ここが始まりの場所。
・・・キィー・・・・
ドアを開けてそっと中に入ると
そこには見たことのある人がいた。
「「あっ・・・」」
目の前にいたのは社会科担当の
榊先生だった。
榊先生はそこでたばこを吸っていた。
ちなみに校内全面禁煙だ。
「榊先生・・・あの・・
すみません。」
そう言ってドアを閉めようとしたとき、
「おいっ!ちょっと待て。
・・・・お前どうした??今授業中だろ?
なんかあったのか??」
先生のその言葉を聞いた途端涙が溢れた。
「うっ・・・うわぁ~!!!!!」
「ちょっ!?えっ!!?
マジで!?ちょっとこっち来い!!」
先生に手を引っ張られて私は先生の胸に
倒れこんだ。
先生は何も言わずに私が泣き止むまで
抱いててくれた。
そして泣き止んだ後は私の話を
静かに聞いてくれた。
「ありがとうございました。」
「いや。いいよ。
なんかあったらまたここに来い。
放課後は絶対いるから。でも、たばこ吸ってたことは
内緒な(笑)」
「はいっ^^」
この時から私は先生の優しさに惹かれていたのかも
しれない。
もう、胸のドキドキは止まらなかった。
ここからが私の恋のスタート。