たったったっ・・・


「せ~んせ~っ!!」

前から来た先生に私は勢いよく飛びついた。

「どわっ!?びっくりするだろっ!
 毎回やめろって言ってるだろーが!加藤!」

「ごめんごめん(笑)」

私は、加藤綾香(かとうあやか)。T高校の1年生。
今びっくりした先生はT高校のボスと呼ばれている
社会科担当の榊龍雅(さかきりゅうが)先生だ。
通称りゅうちゃん。(笑)

「全然反省してないだろ!今度やったら
 生徒指導室行きだからな!」

「わかったよ、りゅうちゃん♪」

そしてこのりゅうちゃんこそ私の恋してる相手
である。

「その呼び方はだめだって言ってるだろ。
 俺が怒られる。」

そういって先生は職員室に入って行った。



「りっこ~~~~~~!!!!!」

私は教室に入った途端叫んだ。

「ん?なにかいいことでもあった?^^」

この子は私の大親友、三浦凜々子(みうらりりこ)。
小学校1年生からずっと一緒で、高校も凜々子と
一緒にいたくてがんばって勉強したくらいだ。
通称りっこ。
おしとやかでちょっと臆病。
でも、そこが可愛い(笑)

「さっき龍雅先生と話したの~❤」

「よかったねっ!」

「うんっ!!」

りっこには何でも話せる。
私の話すことはどんなことでも聞いてくれる。

「そういえば、りっこ彼氏とはどう?」

「普通だよ^^こないだも遊んだし♪」

「いいなぁ~普通に休みの日とかもあえて・・・
 私もあいたい!!」

りっこには2つ年上の彼氏がいる。
超かっこいい!

「仕方ないよね~」

「よし!!!もっと先生にアピールしまくろ~!」

「うん!がんばってね^^!」


キーンコーンカーンコーン・・・
すべての授業が終わった。
私はすぐに先生のいるいつもの場所に向かった。