「だから、玲子だけはいつまでも夏の日の中にいてくれよ。約束」 「……うん。約束」 玲子が大きくうなずくと、誠は、 その日焼けで火照る肩を引き寄せ、玲子の額と自分の額を一瞬こつりと触れ合わせた。 ほんの、なんの気なしに。 昔した指きりと同じ呼吸で。 そして大人になった玲子は、今日もそこで夢から覚めるのだ。