「……栄治、改めて。結婚と赤ちゃんの誕生、おめでとう」 やがて玲子は、明るくそう言うと、 冷蔵庫から取っておきのヴーヴクリコを取り出し、ナプキンに包んで栓を開けた。 一呼吸後、琥珀色のきらめきをフルート型のグラスに注ぐ。 「では、いつの間にかいろいろ大人になってた栄治に、乾杯!」 「乾杯。久しぶりなのに変わってない玲子先輩に」 「悪かったわね!」 玲子がつんとふくれてみせると、栄治は心から楽しそうに大笑いする。 そして突然姿勢を正し、真面目な顔で口を開いた。