リーシュコードにて




 玲子がスプーンをそっと入れると、

黄金色のオムレツはとろけるように崩れだす。



 目を閉じてその絶妙な半熟具合を楽しんだ玲子は、

やがて大きくうなずくと、最上級のほめ言葉を口にした。



「栄治、これ、海の匂いするよ」
 







 終わり