「先輩、さっきからなに笑ってるの?」 「……ん? 正直言って、昨夜は惜しかったかな、とか思ってさ。 誰かさん、ご自分のテクにずいぶん自信ありそうだったし?」 玲子は、止まらない笑いをごまかすために、からかうようにそう口にする。 「おっとぉ。先輩、俺のオムレツ食ったら、絶対もっと後悔するよ」 すると危うくコーヒーを吹きそうになった栄治は、 満面の笑みを浮かべて、得意げに胸を張ってみせた。