茅ヶ崎の伊太利亭のオーナーシェフ、栄治の義父の田浦の親父さん。 玲子は、栄治のポタージュスープの味で、幼い頃の記憶を唐突に思い出していた。 まだ母が元気で笑っていた遠い昔、 鉄平は、サーフショップのオヤジと言うより現役バリバリのサーファーで、 料理上手の田浦のおじさんはその仲間だった。 幼い玲子が好きだったにんじんのポタージュスープを、 パンチアウトに来る度にお土産に持ってきてくれていたのは、 記憶の底の懐かしい思い出だ。