「……誠、あらふじも新藤の家も出て、 私の所に、リーシュコードに来てって言われたら、どうする?」 そして玲子は、目を閉じると思い切って言った。 それが誠と別れて以来、 玲子が無意識に待ち望んでいたハッピーエンドだったのだ。 「……無理だ。俺は、絶対に鉄平さんを裏切れない」 やがて、誠の錆びた声がきっぱりと告げる。 いつの日も潮騒を感じさせる、一度は永遠だと信じた響きが。