「……二人で仲良く来たってことは、ついにデキたんだろ」 そして苦しげに横になると、真っ赤に充血した目で天井をにらんで言う。 「そんな言い方しないでよ」 玲子は、壁際で出番を待つ栄治愛用のボードとウエットスーツに気づいて、 慌てて言った。 確か……昨日出勤するときは、栄治は寝袋入りの大荷物を持っていたはずだから、 このサーフィンの道具一式は、今朝になってから家に取りに戻ったのだろう。 玄関先に脱ぎ捨てられた誠の靴を見て、 カンのいい栄治は、全てを察してしまったのかもしれない。