リーシュコードにて




「先輩と、誠さんと、俺と……。

 みんな離れちゃったね。昔は、家族みたいだったのに」



 やがて差し出された氷水を飲み干した栄治は、迷子のようにぽつりと言う。 



「……うん。

 今思い出すと、まるでごっこ遊びでもしてたみたい。

 でも、最高に楽しかったよね」



 玲子は、空いたグラスにもう一度水を注いでやりながら、

あの頃のきらきらした毎日を思い出して懐かしげにつぶやいた。