「うん、今は食事よりもお酒がメインかな。 長野から戻ってきてすぐにね、近くに洋食屋ができたの。 ものすごく美味しくて、ものすごく安い所。 悔しいけど、私の腕で張り合っても、絶対に歯が立たないってすぐに分かった。 だから、リーシュコードの戦略を変えたわけ。 今では、向こうでご飯食べてから、こっちに飲みに来る人が多いよ」 玲子は、思わず素の微笑みを見せてそうこたえた。 そして頭を下げたくなるのをこらえ、思い出話の続きに聞こえるように祈りながら口を開く。