「恭ちゃんっ……!?」


声を上げる弥生を無視して、俺は彼女をソファの上に押し倒した。


「俺が好きなら! 何でそういうの引き受けんだよ!?」


今までの想いが溢れて……


「俺がどんな気持ちで断ってたかわかんねーのかよ!」


弥生に向かって、流れ出す。


「やっと気持ち……伝わったのにさ?」

「恭ちゃん……」


弥生は俺の両頬を、優しく掌で包んだ。


「ごめん……あたし、自分のことしか考えてなかった」


いつも泣くのは弥生の方で。

慰めるのは俺なのに。

今は逆転してんな?


何かオマエ……

年上みてーじゃん?