静かな公園の脇にひっそりと建つ教会。
緑の木々に覆われ、芝生が綺麗に刈られている。
教会から公園まで煉瓦の小径で繋がっていて、大きな扉はアーチ形になっている。
開けるとステンドグラスになった窓から明るい陽射しが降り注ぐ。
中は厳かな雰囲気で、柱の一つ一つに施された彫刻は金色に輝いている。
天井はドーム形になっていて、天使やキリストの宗教画が描かれている。
柔らかいタッチの吸い込まれそうな優しい画。
聖母マリアのふっくらとした微笑みは、世の中の全ての母親が子どもに向ける優しい顔だ。
とても小さな教会だけれど、その華やかさは目を見張るものがあった。

一目で気に入った。

神父様は外国の人だけれど、とても日本語の堪能な人だ。

10月の雲一つないよく晴れた日。

綺麗な秋晴れの青空の下、ここで尊との結婚式が行われた。