それから少しして私の母親、由南(ユナ)の長年の親友だったと言う相渡 劉…今のボスから始末屋に誘われ迷う事なく私は始末屋に入った。
理由は母の遺書に書いてあった、「信用できる人だから私がいなくなったら劉についてきなさい」その言葉もありボスも私には大切な存在となった。
「なあ蓮南!!今度遊園地行こうぜ」
「…うん、大雅もいくでしょ?」
「え?ああ…行くよ」
海炎…その時の総長だった洋君に誘われ伊折と二人で入り同い年だった大雅ともすぐに打ち解け仲良くなった。
守りたい、大切な者がいていつしか血狼は消え去った…無駄な喧嘩はしない。
そして新しく出来た通り名が紫炎。
全てがうまく行っているように思えて、これ以上の幸せはないと思った。
伊折がいて…全てが変わった。
ただ今皆と笑いあえれば良い―…ただ、それしか願わなかった。
けど、幸せは短くほんの一瞬。
まるで硝子が割れるように脆く儚く私の心も崩れた。

