「……怒ってる?」
「何か可笑しい…?」
滲み出る殺気を感じ思わず溢れ出る笑みを見て眉間に皺を寄せる塁。
「……屋上来い」
ドスのきいた声でそれだけ言えば教室を出ていく塁にほくそ笑む。
「あんた何様のつもり!?」
突然、喚くように言われた言葉に後ろを振り向けばこの前とは違うケバい女の集団。
「……煩いなぁ…」
せっかく人が楽しもうとしてたのに……萎えるような事しないでほしい。
「はぁ!?てか、凛雪様と話なんかしてんじゃねえよ!!」
「はぁ……本当不愉快…」
珍しく眉間に皺を寄せ溜息をつけば、話を無視して教室を出れば不意に呼び止められる。
「……蓮南」
「…あっ、波留」
「やけに楽しそうだね」
「んー、今から喧嘩っ」
そう言えば波留の言葉を待たず手を振り足早に屋上へと向かう。

