えーと……ここら辺かな?
腕を伸ばし相手に気づかれないように胸元から銃を取り出し引き金を引く。
消音機能のある銃だから音はせず三回引き金を引き男達が倒れたのを確認してホールを抜け出す。
「……浬津」
「もう終わったのか?」
浬津の言葉にこくりと一つだけ頷き視線をぐるりと動かす。
「……ッッ…」
カチャと引き金に手をかけ銃だけ後ろへ向ける。
「…お前は……始末屋の…ッッ」
「お前が主犯?」
背後に感じた気配に振り向けば、やはり銃を持った男の姿。
私達が始末屋と気付いたのか少し震えながら話す男に浬津が気怠い様子で聞けば膝から崩れ落ち頭を下げる男。
「許してくれッッ!!お願いだ…ッッ」
何度も喚きながら謝る男から視線を外し依頼人に視線は移る。

