「蓮南やっと来たー!!」

「おはよっ、千鶴」



どんっと勢いよく抱きついた亜麻色の髪をした可愛い顔の男は小峰 千鶴(コミネ チズル)。

軽く千鶴の頭を撫でれば気持ち良さそうに目を細める姿は猫みたい。



「…ねえ、大雅は?」

「あー…確か暴走の道考えてる」


大雅とは、横智 大雅(ヨコチ タイガ)赤い髪をした海炎の副総長である。


「あっ!!蓮南って明日から学校だよね!!」

「んー…そうかも」

「おいおい…自分の事だろ…」


千鶴の言葉に曖昧に返事をすればすかさず鈴夜が呆れたように突っ込みをいれる。


んー…あんまりそうゆうの気にしないしな…てか覚えらんない…


「…あっ、波留おはよー」


部屋に入ってきた金髪の端正な顔立ちの男――西藪 波留(ニシヤブ ハル)に声をかければ一瞬その場が凍りつく。