月夜の泪






「知らないみたい、でも他の女と違うし、連れてきた」


「へぇ…辰樹が女を許すなんて珍しいね」

「なっ!!明日槍でも降るかもな!!」


何やら騒ぎだした男達から視線を外し今の状況を考える。


とりあえずバレたら面倒だし…それ以上に大雅が嫌だ。

逃げる…殴る、駄目だよなー…


「…帰る」

「え?蓮南?」


すっと立ち上がり扉の方に向かおうとした時不意にガシッと腕を掴まれる。


「……何か用でも?」

「ここにいろ」


蒼と呼ばれた男に言われれば辰樹にも腕を掴まれるまたもやソファーへと逆戻り。



「とりあえず自己紹介しよーぜ!!」

ピンクがかった茶色のツンツン頭を筆頭に自己紹介が何故か始まる。


んー…本当にどうしよっかな…

でも、内心あの男が気になる…さっきのあの感じと言い…何なんだろ…