月夜の泪






「……ッッ…」

「ねえ、先に喧嘩ふっかけたのはそっちでしょ?じゃあ最後まで楽しもうよ」


そこまで言い妖しく微笑む蓮南にウッと押し黙るリーダーらしき女。


「覚悟…あるでしょ?」


コツコツと音をたて詰め寄れば一歩ずつ後ずさるリーダーらしき女。


「…嫌ッッ…やめ…」

「ね、するの…しないの?」


微笑む蓮南に恐怖か肩を震わせ涙目で吃りながら何かを話す女。


カタッッと音をたてたのは屋上の柵。
既に行き止まりだし…


「どうするの?」


ゆっくりと近づけばさらに後ろに下がろうともがく女。


あーあ…それ以上行ったら屋上から落ちるのに。


まあ今はゲームが優先だけど。