「………汚すぎる…」
宴会で騒ぐだけ騒ぎ飲み食いした部屋はありえないほどの散らかりよう。
「改めてみると凄いな…」
「…ああ、片付けるか」
浬津と波留も手伝い三人でゴミを片付けたり食器を洗ったりしている間にも他は、すやすやと眠っている。
「……ボス、寝てるの?」
「…いや、寝てねえだろ」
リビングにはいないボスを思いだし浬津に訝しげに聞くがやっぱり答えは同じ。
「……劉さんって人前で寝ないのか?」
「…寝ないっていうよりはー…」
「寝れない、だろ」
波留の疑問に二人で答えればよくわからない、と言った表情の波留。
「…ボスは最初は殺し屋専門だったから訓練とかでそういう体に鍛えられてるんだよ」
「まあ俺らも大差ないけどな」
「んー…まあ、そうかも」
そこまで答えれば相槌をうち納得したような表情をする波留。
「………終わったし、私も寝よっかな…」
「そうだな、俺も寝るかな?」
浬津との会話に続き波留にも聞けばコクりと頷く。
「……波留はここで寝て、浬津はいつもと同じところでいいよね?」
「ああ、じゃあお休み」
「……わかった」
欠伸をして眠そうな浬津とは違い何故か機嫌が悪い波留に不思議に思いながらもそれぞれの部屋へと別れた。
「疲れたー…」
パタンッッ…と音をたて部屋に戻れば疲れか先程より増す気がした。
お風呂入りたいな……
そこまで考え部屋についている浴室へと向かいバスタブに浸かる。