俺、川部純也は龍桜会No.2の位置にいる

そこそこ喧嘩とか出来っちゃって
頭とか切れちゃう俺だけど


そんな俺より何倍もすごいやつがいる。



そう、それがNo.1の黒崎奏だ。



あいつはやべぇ

何もかもがやべぇ


喧嘩なんて敵うやついないだろうし頭も切れる

俺が何か考える隙にもうどう対処すればいいか答えを出しやがる


しかも、中身も顔もすごいやべぇ


すげえ整った顔してるくせにめちゃくちゃ硬派だ


おれでさえ遊んでるのに女が集まって集まって選び放題なはずなのに

女遊びなんてしてないし。


だからあいつはたぶんドウテ…いや、確かじゃないし
あいつの事情なんて知らないけど。



まあ、そんなこんなで今あいつを先頭に龍桜会が成り立っている。













そんなある日もう天と地がひっくり返るんじゃないかってくらいの出来事が起きた。


それはあいつが何年かぶりに風邪をひいた日

あいつの様子を伺うために電話をするとなんかもう本当に奏かと思うくらい弱っていた。