何が好きかな??
「よし、なら選ぶの手伝え。」
偉そうに…
「はいはい」
「ハイは一回」
母親か。
「………」
ま、いいか
と言って尚くんはさっそくガラスケースを見始めた
あたしも尚くんの横について萌さんに似合いそうなものを選んだ
「これは?」
「却下」
「じゃあこれ」
「却下」
「こっち」
「却下」
「・・・まり」
「尚くんこそちゃんと選んでる?」
どれも萌さんにはちょっとずれてる
貴女萌さんの婚約者でしょ??
「萌さんはこういうのよりも
もうちょっとシンプルで
もうちょっと品のあるものだよ」
「……なるほど」
これでもう少しましなの選ぶかな?

