6限目は生物だった
実験だったから時間はアッというに感じすぐに放課になった
「まりちゃんバイバイ!
ちゃんと電話するんだよ!?」
「うん、また明日。」
もう尚くんいるかな?
今日は萌さんいるんだろうか?
「まり!」
……いた。
校門に背を凭れかけていた尚くんはあたしに気付くと大きく手を振りながら呼んだ
っていうかそんな大声で呼ばないでよ
注目の的じゃん。
「おかえり」
まぁ、このお気楽さんがそんなこと気にするわけないか
「ただいま
萌さんは?」
「今北海道。」
また遠いところに行ってるんだな。
「ふぅん
それで寂しかったわけね」
「うるせっ
さっさとシートベルトしろよ」
「はいはい」
尚くんはあたしがシートベルトをするのを確認するとゆっくりアクセルを踏んだ
「お!
そういや、今日は一緒に飯食うぞ
家には連絡したあるから」
「早いね」
本人には事後報告ですか

