ゆっくりとソウはこっちを振り向いた そのまま、目が合った状態が続き 痺れが切れたあたしは引っ込めていた薬と水を再びソウに差し出した ソウは見つめたままだったからまた無理かとおもったけど 「…………」 不意にヒョイっと薬を受け取った 「…………」 半ば呆然としながらソウを見つめる ソウは眉間に皺を寄せたまま 薬を口に放り込み水を一気に飲み干した 「ん…」 「あ、はい」 空になったコップを受け取って今の出来事を思い出す