恋奏~love harmony~







「あーそれもそうだよね
初対面だし…

ん~
まりちゃん、ちょっと耳貸して?」


何か聞かれちゃまずいのか
内緒話をするみたいに口元に手を当てて
180弱位の身長をあたしの合わせてかかんできた


「実はソウが呼んでるんだよね」


ソウが??

でも…どうして?


あたしの顔を見て気持ちを察したのか
今度は普通に話しだした


「呼んでるっていうか…


あいつ今寝込んでてさ

でも何も食わないし薬も飲まないしでお手上げ状態なんだけど…


それでまりちゃん登場!みたいな?」


は??

どこから出てきた"あたし"!


「ま、とりあえず乗って」

「えっ、ちょっ、まって!
小春!!」


「えっと、いってらっしゃい」


小春もあっけにとられているのか
呆然としてあたしを送り出した