「笑顔、初めてみた ソウも笑うんだね」 「俺だって笑う」 そう言ってまた笑顔を見せてくれた 「時間平気か」 少し経って話が切り出された そういえばもう7時くらいか 「うん そろそろ帰るよ」 「送ってく」 ソウがヴァイオリンを持って足を進め出したので 急いでピアノに蓋をしてソウの後を追った ソウの少し後ろを歩いて大きな背中を見上げる 180以上ある身長は160位のあたしにとってもとても大きく感じた