「僕はあなたが二股している男とも付き合っていて
さらには奏にまで言い寄って物にしようとしている女だと思ってました。」
うわ、最悪な女じゃん。
「ん?過去形?」
今、ましたって言ったよね。
「はい。
でも、さっきの奏とのやり取りとか純也たちとの会話から少しだけ分からなくなったんです。
さっきのあなたじゃ、僕が思ってる人物の様な対応とはまったく違いましたから。」
「そう。」
これでもいろいろ考えてたんだ。
でも、
「なんであたしが二股の男に人と付き合ってることになってるの?
あたし付き合ってる人なんていないんだけど。」
「…じゃあ、奏が風邪をひいてあなたが行った翌日に一緒にいた人は誰ですか?」
それって…

