話の途中でちらっとソウをのぞき見れば腕を組んで目をつぶっていた。
あたしだけの話じゃないのに、この人は…
ちょっとため息が出そうだったけどソウがみんなの前で寝るのは意外だったな。
ほんとに寝てるのかな?と思った時純也さんの携帯が鳴った。
「はい…まじかよ。
ああ、ああ、………わかった。
すぐそっちに向かう。」
何の話をしているのかは分からなかったけど純也さんの眉間を見れば良い話ではないことは明らかだった。
「奏。」
携帯を切った純也さんがソウの方に向き直る。
寝ていると思っていたけどソウの目はしっかりと開いていた。
とても寝起きとは思えない。
やっぱり寝てなかったのかな。

