公園で一人で遊ぶ女の子がいたんだ


丁度友達んちに行った帰り道で
チャリンコで公園の目の前を通り去ろうとすると

いきなりその女の子が転んで泣きだしたんだ



「おい!大丈夫か!?」


思わず駆け寄った俺だったけど

膝から血が出ていてめちゃくちゃ痛いことは分かっていたので泣きやまない女の子に根気よく慰めていた




ようやく泣くのはおさまったので取りあえず膝を洗いに一緒に行く


それからは泣き止んだその子とブランコで話し続けた


女の子はまりという名前でも明るい女の子だった



幼いのにしっかりしてそうで。

それでもやっぱりちょっとドジなかわいらしい部分もあった




30分ぐらいすると若い男の人と女の人が来て

まりはその人たちを目でとらえた瞬間その人たちに向かって走り出した


「ままーぱぱー!」






まりの言葉にその人たちがまりの両親だと悟った