とりあえず、やることもあったので一旦その場を離れることになった


それに、本人から何も聞いていないのに俺たちだけでいろいろ考えたって分かるわけがない。





「奏。」


「あぁ」



奏は無理やりにだったけど。

















1時間後

驚異の速さでやることを終えて建物から出た



「奏、この後どうする?」


病み上がりに連れ出しちまったからな
家に帰した方がいいんだろうけど俺の言うことを聞くなんてあんまりないからな




「マリ」


「ん、ちょっと待ってね」


まりちゃんが今どこにいるのかってことだろう。

聞かれるだろうと踏んでいた俺は下っ端に後をつけさせていた



いや、ちがうか
奏がおれはつけさせていると分かっていたから聞いたのか




「もしもし、今まりちゃんどこにいる?」


『はい、なんか高級すし屋にあの男と入って行きました』


「そうか」


『あッちょっと待ってください
今出てきました

そのまま帰る雰囲気ですかね。』


「うん、わかった
取りあえず家に帰るまでお願いねー。」


『うっす』



本当にこのまま帰ってくれるといいけど



「奏、いいか?」


「………」


「そのあと高級すし屋で飯食ってこれから家まで帰るみたいだ」



それだけ聞くと奏は一瞬何かを考えてバイクに乗って帰って行った