「お前」

あたしは、コクリと頭を傾げた。

「お前が好きなの」
「え?」
「返事は急がないから。死ぬほど待ったから待ちなれてるし」

そう呟き彼は去っていく。
そして。

「ぜってぇ。そいつより、お前を幸せにする自信あるから!」

そのどや顔に、あたしは笑った。

あたしは、また恋をするだろう…。
それは、明日かもしれないし。
ずーっとずーっと先かも知れない。
だけど、もう恋なんてしないなんて言わない。
多分、あたしは恋愛中毒。
恋する想いがあたしを強くするから。

【想い…END】