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「は? クリスマス?」



遠慮がちに問いかけた
あたしに返ってきたのは、
ネクタイを緩めながら
キョトンとする柊弥の声。



(う……そ、そんな顔
しなくてもいいじゃないっ。

こっちだって思い切って
言ってるのに~っ)



サラダボウルをテーブルに
置く手が軽くプルプルして
しまうのを慌てて堪えて、
あたしは心の中で叫んでた。




―――すっかり冷え込みを
増した12月の頭。



まだ結婚して数ヶ月の
あたし達は、俗に言う
“新婚夫婦”というヤツ。


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