あたしが自販機に着くと、そこは運動部のひとたちでごった返していた。 喉乾くって分かってるんだから、家からお茶持ってくればいいのに。 お金が勿体ない! そうあたしは切実に思った。 しばらく列に並んで、牛乳を購入。 今時、学校で牛乳を買う人なんているんだろうか、と変な考えが頭をよぎる。 踵を返して猫のところに行こうとしたら、嫌な人と目が合った。 「松下…」