冬だけど薄着にしたせいで手形がくっきりついていた。


「大丈夫か?」

再び問いかけてくる。


「・・・大丈夫。」


面倒くさいけど、答えなかったらもっと面倒くさそう。


「お前、こんな夜中にひとりで裏道に入るな。」


なんであんたがそんなこと言うわけ?


余計なお世話。


「関係ない。」


金髪男が舌打ちして、私の顔を睨んでくる。

眉間にシワを寄せてなにか言おうとしたとき、


♪〜♪〜


近くからジャカジャカ激しい音楽が鳴っている。