ぶつかってきた男は、いきなり私の手首を掴んできた。


「いたっ」


骨がミシミシなるぐらいの力で掴んでくる。



「近づくんじゃねぇ!!この女がどうなってもいいのか!?」



はぁ!?こいつバカ?

見ず知らずの女を助けるわけないでしょ。




ってゆーか焦りすぎ。


どうせ助けてけれないでしょ。
所詮人は皆自分が大事なんだ。


「関係ねぇな。っかはやくどこの高校のもんか吐けよ。」


ほらね、やっぱり。