今のって………何? 俺はずっと華穂の頭を撫でていた手を見つめた。 『先生…あたし、先生が好きなの………』 華穂が、俺を、好き………? 実際俺は華穂のことを生徒としてしか見ていなかった。 でもその反面、朱梨さんのことは日に日に薄れていた。 それは確実に華穂という存在。 「なんだよそれっ………」 俺は何かに苛立ちながら車を走らせた。