「辞めないから泣くなよ…」


「先生…あたし、先生が好きなの………」



無意識に出た言葉だった。



「……………え？」



泣きじゃくるあたしの頭を撫でる手が止まった。


何がなんだかわかんなくなって先生の顔を見れなかった。


怒ってるかな？


それとも困ってるかな？



「でも…あたしじゃ無理だってわかった。ごめんね……」



あたしはそう言って急いで車から出て家に入った。



「…………うっ…」



確実に嫌われた。


何であんなこと言ったの？



全てが終わった、と思った。