「どうぞ」 女の人があたしにジュースを持ってきてくれた。 この人、凄い綺麗……。 長い手足に、小さな整った顔。 大人っぽいメイクは本当に素敵で、あたしは見とれていた。 「華穂ちゃん、だっけ?」 「はい」 「若いな~。あたしの4こ下」 「4年生ですか?」 「そうだよ。航平の1こ上」 先生の方をチラッと見ると、蓮也さんと仲良く笑ってた。 「航平の生徒なんでしょ?分かりやすい?」 「まぁほどほどです」 「航平、特待生で入ったみたいだから相当頭いいよ」