二次会は5時からだったけど俺は帰ると言った。 可愛くラッピングされた箱からネックレスを出す。 朱梨さんの誕生日と名前彫ってもらったネックレス… 「もういらねぇな……」 そのネックレスをしっかり目に焼き付けて、歩きながら手を緩め、地面へと落とした。 忘れなきゃ、な。 なのに後ろからネックレスを女の子が渡してきた。 だから、いらねぇって。 俺は強引にその子にネックレスを渡した。