冬休みは猛勉強。 センター試験まであとわずか。 あたしは焦りに焦って、混乱しまくっていた。 「華穂、ちょっと外行かね?」 「え?なんで?勉強しなきゃ」 「いーから、行くぞっ」 先生にグイッと腕を引っ張られて外に出た。 「先生どうしたの?」 「華穂…焦る気持ちもわかる。でも、息抜きはしろよ。頑張りすぎると逆にミスるから」 先生はあたしの肩を持って、ゆっくりと話した。