そう言ったあたしの髪をクシャッとして 「華穂が俺の心配してどーすんだよ。今は自分の体だけ心配してろ」 まあ確かに、そうなんだけど。 先生が風邪引いたら、会えないから聞いたのにね。 あっという間に夕方になり、授業が終わった。 「センター試験まであともう少しだけど、体気ぃつけてな」 「わかってまーす!」 生意気に答えたあたしの顔を両手で包んで チュッと甘いキスが降り注いだ。