観覧車から降りたあたし達は手を繋いだままだった。 帰り際、家の近くの公園に寄った。 蓮也の手からドキドキが伝わる。 「響ちゃん……」 そんな声でそんな顔で呼ばれたら、確信しちゃうじゃない。 「俺、こんな人好きになったの初めてで…今も多分手汗やばいし、でもすっげぇ響ちゃんが好きで……いや、話まとまんないんだけど……」 目の前でいつも以上にテンパる蓮也が可愛く見えて、つい笑ってしまった。 「えっ、響ちゃん……?」